2021年 02月 03日
被写体カメラその4・・・NIKON FA+NIKKOR LENS
フラッグシップ機F3を凌駕する性能を備えていたこのカメラ
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
62mm ISO AUTO(1100) 1/30秒 f/3.5で撮影
NIKON FA
愛称はマルチニコン
軍艦部のデザインは80年代を感じます。
この部分エンジニアリングプラスチックですので
金属のプレス加工よりもデザイン的な自由度は高かったのでしょう。
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/30秒 f/3.5で撮影
+1/3EV補正
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
52mm ISO AUTO(900) 1/30秒 f/3.5で撮影
FGにも装着されている向かって左側の取り外し式のグリップも
デザインの良いアクセントになっております。
勿論FMやFEよりもホールド感は良いです。
現在のデジタル一眼レフカメラにまで引き継がれる4モード(P/S/A/M)
これらをすべて搭載したカメラですね。
4モードを搭載したフィルムカメラは、
すでに1977年、Canon A-1が実現しておりますので、
ニコンも遅ればせながらといった感じでしょうか。
プログラムAEは、前年の1982年に発売されたFGにも搭載されています。
シャッター優先AEまで搭載したのはFAが初ですね。
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/20秒 f/3.5で撮影
電源は巻き上げレバーのこの角度で入ります。
この方式で電源のオンオフを行うカメラの多くは
電源オンの位置にレバーを倒すと、ボディ側に赤の丸い刻印が
現れますがFAはありません。
シャッタースピードも現代のデジカメにに対しても
遜色ない1/4000秒
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/25秒 f/3.5で撮影
操作系周りの造作も良く作りこまれてると思います。
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/20秒 f/3.5で撮影
この機種で初めて
マルチパターン測光を採用
赤井印が付いているツマミが、マルチパターンと中央重点の
切り替えです。
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/8秒 f/3.5で撮影
マルチパターン測光は
88年発売のフラッグシップ機F4にも採用されましたが
それよりも5年近く早く採用されていたのですね。
いつみても、ブラックのニコンはカッコいい
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/20秒 f/3.5で撮影
既に筐体にプラスチックが使われておりますが
全体の質感は悪くありません。
この個体も少々テカってますが、雰囲気良いですね。
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
70mm ISO AUTO(1600) 1/30秒 f/3.5で撮影
機能的な部分はかなりF3を意識していると思います。
赤いファインダーの遮光部やファインダー内の液晶表示など。
価格も当時で115,000円しましたので、F3に次ぐ高級機でした。
NIKON D300+AF NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5D
35mm ISO AUTO(1600) 1/10秒 f/4.5で撮影
FAのシャッター音・・・・・NIKON FGなども似てますが
シャリンという独特な音が堪りません。
FE2やFM2は所有してませんが、シャッターユニットは同じ物なのでしょうか。
NIKON D300+AF NIKKOR 35-70mm f/2.8D
35mm ISO AUTO(1600) 1/15秒 f/3.5で撮影
ハニカムパターンが施されたチタン製のシャッター幕
NIKON D300+AF NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5D
35mm ISO AUTO(1600) 1/13秒 f/4.5で撮影
FAは絞り連動レバーが可倒式ではありませんので
Ai改造を行った、NIKKOR-S・C AUTO 50mm f/1.4を装着
NIKON D300+Ai ZOOM NIKKOR 35-70mm f/3.5
70mm ISO AUTO(1600) 1/30秒 f/3.5 で撮影
レンズの絞りリングに加工がしてあるのがお判りになりますでしょうか。